「肉体美」は頑張らないことから始まる?世界で闘うボディメイクの達人がコツを伝授! vol.1

「肉体美」は頑張らないことから始まる?世界で闘うボディメイクの達人がコツを伝授! vol.1

圧倒的な体の仕上がりで、2015年・2016年と「サマースタイルアワードBest Style176cm〜部門」で連覇を果たしたDJフィルモアさん(本名:野本 護)。現在は闘いのステージを国内から世界へと移しチャレンジし続けています。今回、圧倒的な肉体美を持つフィルモアさんから気のトレのコツを伝授して頂きます。必見!

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    EXTAR編集部

2015年・2016年と「サマースタイルアワードBest Style176cm〜部門」で連覇を果たしたDJフィルモアさん(本名:野本 護)。現在は世界のステージへ挑戦を続けています。

そんなボディメイクの達人であるフィルモアさんも最初は「弱っちぃ体だった」とのこと。

誰だって最初は初心者。生まれた時からムキムキな体をしている人間なんていないと分かってはいるものの…。「肉体美」とは厳しいトレーニングを乗り越えてきた「たった一握りの努力マン達」がやっと手に入れられるものと思ってしまいますよね。

ですが今回のフィルモアさんのインタビューで「トレーニングは”歯を食いしばってやるモノ”」と考えると、なかなかカッコいい体は手に入らないということが判明しました。意外っっっ!!

大会連覇者からお伝えいただく意外なトレーニングのコツを是非ご覧ください!

EXTAR編集部:それでは早速、よろしくお願いいたします。フィルモアさんがもともとトレーニングを始めたキッカケは「カッコよくなりたい」だったんでしょうか?

野本さん:そうですね。カッコよくなりたいというのが1番ではあったんですけど、でもそれは次第にそうなったっていう感じですかね。一番初めにトレーニングを始めたキッカケは「弱かった」です。

EXTAR編集部:「弱かった」ですか・・・? どういう意味でしょう?

野本さん:最初に筋トレを始めるキッカケになったのは、僕が音楽をやっていて名前が知られるようになった時なんです。DJをやっていて徐々に名前を知ってもらえるようになると、周りからは派手に見えてしまいます。自分の名前が広まると、僕のことを面白く思わない人も出てきました。「ワルで有名な人が自分を狙っている」という噂を耳にするようになったんですね。当時は筋トレもしていない体で自信もありませんでしたから、その噂を聞いて「ヤバイ!」ってすごく不安になって「もうDJ辞めて外に出ないようにしようかな」と思っていました。そうしてグッタリと下を向く生活が始まるんですよ。

「ヤバい・・・どうしよう・・・。でも、こっから打破するにはどうしたらいいかな。」って考えてました。そんな日々を1ヶ月、2ヶ月送っていたらじゃあ来たら勝っちゃえばいい」っていう発想に変わって「じゃあこれは戦うしかない」と。そういうモチベーションで筋トレを始めたのが最初です。

今思えば、筋トレをする上ではあまり良いマインドじゃないんですよね。反骨精神ですから。「やられたらやり返してやる」みたいな精神なんで。

2ヶ月、3ヶ月くらいその反骨精神でがむしゃらにトレーニングを頑張りました。まだ名前が知られるようになっても、DJだけでは生活できなかったので、仕事としてトラックの運転手してたんです。深夜にトラック運転、仕事から帰ってきた朝に筋トレ、その後にDJの製作をやってという生活を繰り返していました。

そして、僕の不安の元となった人とついに会うことになったんです。でも、いざ会ってみると僕の体を見た相手が、急にコロッと態度を変えたんです。「どう、元気?」みたいな感じです。いろいろと望ましくない状況を僕は想像してましたから、相手が態度を変えた瞬間「え?」って拍子抜けしちゃったんですね。そこで「なんかひっくり返したな」って手ごたえを感じたんですけど、それだけのモチベーションだったのでそっからトレーニングをやらなくなりました。

結局、恐怖心を打破するためのトレーニングだったので、不安に思っていた状況がガラッと変わったことで満足してしまいました。当然トレーニングしなくなり、いつも通りの生活に戻ってしまうという・・・。

EXTAR編集部:なるほど・・・。筋トレの動機が反骨精神で始めたため、達成した瞬間に緊張の糸が切れてしまったんですね。でも今では海外の大会にステージを移していらっしゃいますが、別のモチベーションがあったんでしょうか?

野本さん:DJとしてメジャーデビューすることになったとき「さらに自分のプロ意識を高めるためにはどうしたらいいか」と考えるようになりました。「ここから自分が社会的な人たちに信頼を得たりとか、より多くの人たちに音楽を広めていくには、このままじゃダメだ。」と思ったんです。

そのときに「これはトレーニングして格好よくなるしかない」って思ったんですね。

というのも僕は海外の音楽アーティストからすごく影響を受けました。例えばブラックミュージックだとPVに出てる2Pac(ツーパック)だったりとか、DMX(ディー・エム・エックス)だったりとか。体を鍛えてるアーティスト達にすごく影響を受けたんですね。そうやって自分のことを振り返ると、メッセージだったり物事を伝えるときには、もしかしたらカッコいい体してたら説得力が増すかもしれないなと。僕の中では「あぁなるほど」とシックリときたんです。そこから筋トレを真剣にやってみようと思ったんです。

このときは本当にマインドが良いんですよ。決して反骨精神がダメだとかではないんです。でもトレーニングすることに対して自分の中に大義がある。「格好よくなって自分が好きな音楽、自分の身内の格好いい音楽を、人に伝えていく」それができたら素晴らしいって自分で思ってたんで、これまた(トレーニングが)続いたんですよ。

EXTAR編集部:ちなみにどのようにトレーニングを継続したんですか?モチベーション以外に続けるコツはあったんでしょうか?

野本さん:トレーニングをするための強いモチベーションもあったので「1年間絶対休まない」「トレーニングを絶対1日も休まない」って決めていたのも継続できた理由でもありますが、1年間をやりきるうえで他のコツもありました。

実は僕も三日坊主で、いいマインドを持っていないと、やっぱり途中で辞めてっちゃったりとかしちゃうんで。でも僕みたいなタイプの三日坊主だったりとか、モチベーションが下がって続かないとか、そんな時のコツは「ハードルを下げること」がポイントなんですよ。

EXTAR編集部:「ハードルを下げること」とは?

野本さん:「毎日このメニューをやる」って決めて実行する。これって難しいんですよ。人間ってモチベーションが高いときに、すごく高い目標を作るんで、スタートから実行するハードルが高い。それをずっと続けるのは難しいです。なので始めて3日間くらいで気持ちが萎えてきたら、自分で作ったハードルを下げてあげるんですね。例えば「じゃあ腕立て伏せ100回を3セットが毎日の目標だったのを、腕立て伏せ1回やったら終わりでいっか」という感じに。一気にバンって「ハードル下げてもイイっしょ!」と開き直る。たった1回でもやったことで、「もう今日はトレーニングした」っていう風にするんですよ。でも、たった「1回」というのが、実はやりだすと「10回やってみよう」となる。

EXTAR編集部:なるほど!高すぎる目標は、いざトレーニングを実行するときに、気持ちの部分で強いブレーキをかけてしまうんですね。そのブレーキを思いっきりゼロに近づけようということですね!

野本さん:そうなんです。ハードルが低いところからスタートすればいい。「腕立て1回やったら今日はやったことにしていいや」と。こういった気持ちで始めたら10回やってたとなりやすいんですね。結果として「今日もトレーニング継続できてる」と気持ちがポジティブになっていきます。

ハードルを低く設定して「とにかく1年やる」と決めてトレーニングしていたら、結局365日毎日続いたんですね。「低いハードル」「低い目標設定」が継続のポイントだったんです。「自分が格好よくなってメッセージを伝えたい、説得力を付けたい」という大義と、ハードルを下げることで継続ができました。

今でも実はそれがプラスに繋がっています。今となっては僕は”選手”になっちゃっいましたが、大会に向けてトレーニングしていくとなると、筋肉をつけていくだけじゃなくて、体脂肪を落とすために減量の時期があります。減量しているときはエネルギーが足りなくて、ジムに行くのもつらいなと思うときがあります。そういうときに「とにかく一旦ジムに行くだけ行こう」とハードルを下げる。行くだけ行ってそのときに「じゃあ何やるか決めよう」という感じです。「あれをやらなきゃいけない、これをやらなきゃいけない」と決めずにとにかく「ジムに行く」までハードルを下げるんです。ジムに行ってしまえば、周りで頑張ってる人たちの姿を見てテンションが上がって結局しっかりトレーニングできちゃうんですね。この「ハードルを下げる」継続方法は、今でもすごくよく活きてるなと感じます。